('13)十勝十九番勝負(後編)







後編、つまり二日目に入ります!


二日目。
9月上旬とは思えぬとんでもない寒さで目が覚めます。
気温15℃。
寒すぎます!

昨日入った晩成温泉。
実はヨード泉という珍しい温泉。



ヨード泉というのは、ヨード、つまりヨウ素の湯。
本当に黒い、ヨードチンキのような色です(笑)
日本には他に青森県の浅虫温泉がこのヨード泉のようですが、こちらの晩成温泉はヨードの濃度が浅虫に比べて
約百倍。なんと世界一のヨード含有量の温泉だそうです。
ちなみに、温泉そのものはアルカリ泉によくある、ヌメヌメした泉質。
気持ちのいい湯でした。


朝飯はセルフ。



食パン2枚、ゆでたまご1つ、コーヒー。
控えめなご飯ですが、リーズナブルなお宿です。文句は言えません。


こうして満喫した大樹町。
またもや十勝の魅力にやられてしまいました!

四番勝負・敗北




やはり曇り空の晩成温泉を出発したのは7時半過ぎ。
朝の十勝を走ります。



道中はずっとこんな感じ。



牧場の朝です。
十勝って牛乳とかそういうイメージがありますが、イメージ通りですね。
凄くのどかな風景です。

その後、車は大した見せ場も無く、道を走ります。
行く先は…
釧路!

もはや十勝ですらない!!(笑)


車は道中、白糠の道の駅へ。
もはや地域は道東です。
僕は(記憶の中では)道東に行ったことが無いので、実質初上陸!
やはり自然・動物の宝庫・道東には行ってみたかったんです!
これが十勝を抜け出してしまった理由。
しばらく番外編におつきあいください…
というか、後編は半分以上道東です(笑)



さて。
この道の駅に寄った理由。
この旅の道中、カントリーサインマグネットを着々と収集。
ここにも白糠町のカントリーサインマグネットを収集に寄りました。
そしてここで…

なんと大学の同学部同学科の友達に遭遇!
普段は函館で共に研究室に身を詰める者同士ですが(研究室は違う)、まさか道東で会うとは…
北海道は本当に狭いな(笑)


白糠の道の駅を出た後、向かう先は釧路湿原。
釧路湿原。
道東でも行きたかった場所の一つ。
冬なんかはタンチョウヅルで有名ですよね。



釧路市湿原展望台。
釧路湿原の位置としては、西側に当たります。



ここは湿原へ。
やたらと長い散策路を進み、展望台に出ます。



これぞ釧路湿原展望台。
そして…



これが、西側展望台から見た釧路湿原です!
あくまで個人的な感想ですが…
まるでサバンナのような光景だな(笑)
いや、本当なんです。
遠景から見るとだだっ広い野原に木が生えてるだけ。
湿原が草原に見えます。
東側には湿原を突っ切る電車の路線があるようですが、こちら側はそんな感じ。
一応、望遠レンズで湿原を見てみましたが…
動物の一匹も見つからん!(笑)
まあ、元々西側の展望台から探すようなものでは無いんでしょうが…
いくらなんでも少しさびしいぞ(笑)

景色眺めた後、釧路湿原を後にします。
この次の目的地は阿寒湖。
途中、陰湿なネズミ取りを絶妙な観察眼で躱した後、阿寒の道の駅に寄ります。




ここに寄った理由。
それは、カントリーサインマグネットを集める為だけではありません。



ここ。
阿寒国際ツルセンター。
道の駅・阿寒の隣に建っています。
ここを訪れた時は僕は詳細については知りませんでしたが、とにかくタンチョウヅルが見れそう…
という事で、立ち寄ったのです。
やっぱ道東といえばタンチョウ。
飼育されている個体とはいえ、タンチョウを見ずに道東を去るなんてことはできません!

ちなみにですな。
実は僕、野生個体もこの旅で目撃しました。
先程、牧場を出て、釧路に向かっている時の事。
白糠に程近い、浦幌の道中で、それらしき鳥を目撃しているのです。
話によれば、この時期はちょうどタンチョウの繁殖期(?)だそうで、稀にタンチョウの姿を見られるそうなんですよ!
実際には、タンチョウだったかどうかはわかりません。
車止めて確認したわけじゃありませんし。
しかし、その可能性に心躍るのは事実です。

さてさて。
例のタンチョウセンター、中はタンチョウについての博物館です。
時間の都合で、見ませんでしたが、生活環についての動画なども放映されます。



こんな感じで剥製も展示されています。
ともかく、建物内では、タンチョウについて学べます。

そして建物の外…
ここにこそ、このセンターの目玉(?)があります。











そう。
タンチョウです!
もちろん動物園でも見ることはできますが…
ここのタンチョウの展望(?)スペースは網がとにかく粗い!
凄く見やすいし、すごく写真撮りやすい。
観察にはとても適しているのです!
飼育されているもので、羽を広げる美しい姿を見る事はできませんが、野生以外でここまで綺麗に見れる場所を
僕は知りません。(行った事無いだけとも言う(笑))

ちなみに、僕は見る事はできませんが、野生のタンチョウもここで観察できます。
スペースの様なものがあり、そこに飛んでくるそうですが…
この時は一羽たりとも現れませんでした。


美しいタンチョウを見た後は、再び阿寒湖を目指します。
道はただの山道。
特に見せ場なく進んでいきます。

その道中の話。
長い坂道に一台の車が路駐。
特にビューポイントもないただの山道。
ドライバーは僕だったのですが、傍から見たら意味不明でした。
一体何をしてるんだと、追い抜こうとしたその時、車から一眼レフ持った男性が登場。
何か撮れそうだと、僕も路駐します。
一見、何もいなさそうだったのですが…
そこにはなんと、キタキツネの姿!
しかも、親子!
野生のキタキツネ、実は去年のGWに一度見ています。
ただ、その時は雨の影響か、まるで野犬の様な見た目だったため、傍を通り過ぎる迄まった気付かず、
写真は一枚も撮っていません。
そういう背景もあり、ぜひ写真に撮りたい動物でありました。
北海道で撮りたい動物でもありますしね。
そこで、レンズを望遠レンズに換装!
レンズを向けて、AFを…







手前の草むらのせいでAF迷う迷う!
ええから、キツネに合わせんかい!!
と、イライラしていたら…



逃げよったがな!!
MFでピント合わせれば良かった…、なんて後悔しても遅いです…
慌ててシャッター切って撮れた写真はこのケツの写真だけ。
うーむ…
やっぱ、僕の使う「Tamron 70-200mm F2.8(A001)」はAFがダメだ…
このスペックを7万弱で買えたのは本当に革命的ですし、写りもすごく良くて文句は言えないのですが…
動物撮りには、このAF速度と精度は致命的すぎる…!
本当にがっくりしながら、この場を去るのでした。
ちなみに、オーザックさんは再び道東ならいくらでもいるというあまり慰めになってない慰めをしてくれました(笑)


その後到着した阿寒湖。



阿寒湖といえばやはりマリモ。
まあ、湖岸からマリモは見えないでしょうが、何らかの景色位は見たかったのですが…



うむ。
何も見えん!(笑)
見事なまでに何も見えず、阿寒湖に来た意味がまるでありません(笑)
駐車場代500円払ったにもかかわらず、わずか10分の滞在で立ち去る事に…
まあ、晴れてても見るとこ少なそうでしたがねー。
時間もなかったし。




五番勝負 足寄町


阿寒湖を出た我々。
ようやく、十勝の地へと戻ります。
距離的にはすぐそば。
目的地はオンネトー!



阿寒国立公園の一部ですが、所在地としては、まぎれもない十勝の一・足寄町。
どうでもいいですが、ここを訪れる道が僕は少し嫌でした。
結構車来るのに、対面通行なんですもん。
そりゃ、こんな場所なんですからしゃあないですけど…

さて、このオンネトー、神秘の湖として知られます。
雌阿寒岳の噴火によって川がせき止められてできた湖であることから、この湖水は色が変わります。
時間や時期、気候などによって、その色は3種の色に変わり、まさに秘境とも呼べる山奥にあることから、
神秘の泉と呼ばれるのですが、本当に素晴らしい場所でした。





こういう可変色の水って、別府のかまど地獄以来ですね。
水の色、木々の出で立ち、湖の雰囲気。全てが素晴らしいこのオンネトー、大満足でございました。
まあ、風が恐ろしく強くて、しかも時間なかったので写真撮りづらかったのですがね(笑)

今回の湖面はエメラルドグリーンでしたが、次はダークブルーなんかも見てみたい…
まあ、ここは再チャレンジ確定ですな!!

ちなみに、ここの近くにオンネトー湯の滝という滝もあるのです。
滝マニアの僕ですが、時間制限で行っておりません。
大変惜しいです。
このオンネトー湯の滝は珍しい、マンガン産生地となっており、こういうところも珍しい。
そういうところも含めて再訪したいものですな。
そんなこんなで、オンネトーの魅力にやられまくった足寄町。
惨敗でございます。




五番勝負 敗北




六番勝負 陸別町


ここには完全に休憩に寄っただけ…



そう。
カントリーサインマグネットを収集をかねてです(笑)
ここには北海道ちほく高原鉄道ふるさと銀河線の駅舎跡なんてものが残っており、自由に見学ができます。
もっとも、元々走っていた辺りにはこういう資料館的なものがあるんですが…

ここも時間の問題で見ておりません!!(笑)
しかも、カントリーサインマグネットも豆のゆるキャラに「陸別町」という文字を書き出す始末…
僕は負けを認めません!!
だから引き分け!!


(笑)


六番勝負 引き分け


この後、池田町に車を走らせ、道東道から札幌へ。
そう。
車を返す時間の関係です(笑)
天候は池田町に入った辺りで大荒れになり、僕は大荒れの道東道をぶっ飛ばしました。
そう、ぶっ飛ばしました。
本当に飛ばしまくりました。
それにしても、道東道は走りづらいです。
道狭いし、周りの車の平均スピードが異様に早くて怖いし。
おかげでめっちゃ疲れるし…
高速経験が少ない僕。
釧路湿原展望台以降ずっとハンドルを握っていた僕は占冠辺りでへとへとに。
それでも札幌まで責任をもって運転、帰還したのであります…


通算1勝4敗1分。
負け越しでございます!!
って、二日間で6市町村しか行かんかったんか。
本家よりアカンやん(笑)


なお、昼飯も食わずに運転しっぱで旅をしていた僕たち。
それでも車の返却はギリギリ…
まあ、僕が道東に足を運んだのが主原因なのですがね…
しかし、道東の魅力はそれ以上にデカい!!(←企画の趣旨無視(笑)

疲労困憊で札幌に帰還した僕たちの晩飯はドミニカ料理。
とてもおいしゅうございました…
こうして僕とオーザックさんの旅は幕を閉じたのでした。


2013/09/02





あとがき

後編でございます。
この旅は本当に疲れました…
書くのも疲れましたがね(笑)
とにかく旅からブランクが開いているので、本当に書くの大変でしたよ。
写真旅って記憶を呼び起こすのが結構大変…
でも、写真が趣味なんだから仕方ないじゃないですか(笑)
それにしても、オンネトーは素晴らしかった…
後は、道東の動物たちも。
またどちらも見に行きたいものです。
次のは…
一応タイトルを出してますが、書くかどうかはわかりません。
そろそろ卒論なので…
次は何書くのかわかりませんが、多分1年後ぐらいにまたよろしくお願いします。
それでは。


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