('11)礼文・宗谷






では、後編行きますかー!




―3日目
前日、倒れるようにして眠った俺。
実は寝坊しないように、カーテンを開きっぱなしで寝ていたのです(笑)
そのおかげで、朝4時にはめっちゃ明るくて、目が覚めた!!
凄いですね。流石北海道。4次やのにすげー明るいし。

・・・。

そこまでは良かったのですが、前々日から続く疲労のせいで、身を起こすこともできず、
そのままベッドにさようなら。


次、目が覚めたのは6時。
が、これまた睡魔に敗北。
意識は闇の中に落ちます。


そして三度目を覚ましたのは、なんと7時20分。
携帯のアラームで目が覚めました。
これはヤバい・・・!!
宗谷岬行のバスは8:10発。
これを逃すと、今日は行く所が無くなってしまうという代物・・・!!
相当ヤバい・・・!
慌てて着替えて飯食いに行きます。


食堂にて。
和食でした。
時間が無いので、一気に完食したのですが、食堂のおばちゃんが、「君、おから好きそうだね」
と言って、勝手にご飯とのりとおからを追加!!
時間無いのに!
でも、断るのもアレなので、これまた速攻で完食。
部屋に即座に帰還!!!


残り15分で、荷物を纏めてチェックアウトしてバスに乗るという危機的な状況。
頑張りました(笑)
5分で荷物を纏めてチェックアウト。
しかし、さすがにバスターミナルまで行っても、宗谷岬までの往復券を買ってるような余裕が無かった・・・。
無念!
ほとんどギリギリで乗り込んで、8時10分発の宗谷岬行のバスは出発するのでした。




1時間程バスに揺られて・・・。
宗谷岬に到着!!



ここが宗谷岬かぁ〜。
思ってたより何もないな(笑)



間宮林蔵像を発見。
かつて樺太(サハリン)を探検した事で有名な人物。
もっとも、間宮林蔵が船を出したのはもう少し南西の方なんですが。



この時間、まだ9時とだけあって、土産屋も準備中。
ちなみにこの土産屋は日本最北端の土産屋。
多分、非公式の日本最北端の滝を見るという目的が無かったら、即座に引き返してたと思います。
まあ、滝を探してる途中で知った事なんですが、この辺りは氷河で削られて出来た地形らしく、
丘の上からの景観が素晴らしいとの事。


前々日の荒天が影響しているのか、靄がかかってサハリンも見えません。
もはや用無しとばかりに宗谷岬を去ります(笑)
目的地は当然日本最北端の滝!!




今回訪れようとした滝は、非公式の無名滝ゆえに情報が乏しく、正確な位置がわかりません。
とりあえずわかってるのは、宗谷岬から南に4,5キロぐらい歩いたところの道路際にあるという事だけ。



行進途中に遭遇。
日本最北端の学校。
わざわざ看板作らんでもええやん(笑)


滝を目指して歩く途中に様々なものに出会いました。



入り江にたくさん集まっていました。



これから歩いていく道。
正確な位置もわからない分、ワクワク感が大きい(笑)
まあ、この正確な位置がわからないが、中途半端に位置情報があるというのが後々仇になります。



10時にもなる頃には、靄も完全に晴れ、快晴に。
歩く道路際に見える海は透明度が高く、まだ四月下旬だというのに、夏を連想させます。
見れば、地元の方が漁業をしているのも見えます。
何をしているのかはちゃんとはわからなかったのですが。


目的地の滝は、宗谷岬側から竜神島という所が見え始めてすぐと、唯一の情報源にはありました。
位置としては旧・知子矢地区。
現在は存在しない地名という事で、地図で探しても全くわかりません。
そもそもその竜神島というのが検索しても中々出てこない代物。
この時の俺は、まあ近くに島みたいなんがあればエエか、と呑気に構えてました。


ちょうどさっきの写真の所を過ぎた辺りで、竜神島らしき影を発見!


嬉々として歩を進める俺の前に、知子矢橋なる橋が!
これに違いないと駆け寄った結果は・・・!?


ただの工事現場。
どうなっとんねん。

ならもう少し南かと歩を進めますが・・・。
そこにあったのは・・・。
ん・・・?
なんだ・・・?



こんな遺跡聞いたことないな。
それより滝は?
見渡せど、滝どころか水すらもありません(笑)
これはマズイ。
本格的に位置がわからん(汗)
そもそも竜神島が見え始めたどころか、過ぎてるし・・・。
必死に携帯で検索しますが、元から持っていた情報以上の答えは何も得られません。
さあ、どっかで見落としたか!?
逆走開始!!


さっきの日本最北端の学校・大岬小学校があった辺りまで戻ってみたりしましたが、
滝なんか全く見えません。
おいおい。
まさかのガセ?
滝のサイトから持ってきた情報やのに?
この間約5キロほどうろうろと。
このオホーツクラインは歩行道ではないのですごく目立ちました。
一人だけ歩いとるんやもん。


放浪中に撮った写真。



これが竜神島。
島なんて大層な名前付いてますが、ただの一枚岩。
宗谷岬のトド岩にも及びません(笑)
この岩、フィッシングスポットとしては有名なんだとか。
それと、見る限りでは海鳥がたくさん休んでいました。
釣り人は一人もいませんでしたが。
シーズンではないのか。



ウニの殻だけ。
恐らく海鳥に食われたんでしょうな。
贅沢な奴め(笑)


探せど探せど滝は見つからず。
こうなったら、戻れる限界の時間まで南に行ってやろうと計画。


先程の遺跡を通り過ぎ、もはやカーブを曲がって竜神島が見えなくなった頃・・・。
ん?なんや、あの退避車線の奥?
もしやと思って今度こそ駆け寄ったそこにあったものは・・・!?



あった!
遂に本当の日本最北端の滝に到達したぞ!
唯一の情報源のサイトが間違っていました。
竜神島は過ぎなければなりません。
この滝は無名滝なのですが、知子矢の滝とでも名付けておきましょう。
それにしても長かったぞ。見つけるまでが。
そして、ほとんど誰も知らないこの滝をきちんと見た。
うむ。実にすばらしい。


ちなみに、参考までに前の風景。



こちらは滝のある退避車線の写真






心行くまで撮影後、宗谷岬に引き返します。



サハリンもくっきりと見え始めました。
素晴らしい快晴です。


しかし。
朝時間が無かったゆえに、今日は荷物がフル装備。
つまり、PCなんかも持ち歩いていたのです(笑)
ゆえにここまで消費した体力は知れずに相当なものに。
丁度大岬地区に入ったところで体力の限界が訪れました。
もう完全スピードダウンで進行。
歩きのスピードがあまりに遅くて、同じ人に2回会ったりしました(笑)


しかし歩き続ければ当然どうにかなるもので。



日本最北端の港・宗谷港に到着!
つまり、宗谷岬は目と鼻の先!
がんばれ俺(笑)



こちら、日本最北端の交番と日本最北端のガソリンスタンド。
これが見えたら、宗谷岬はすぐそこです。




そして、宗谷岬に帰還!
とりあえず疲れたし、腹も減ったから飯だ!!



昼飯はなんと。

鮭親子丼と焼きウニ。
うまっ!
そこら辺のどんぶり屋とは比べもんにならんね。
旅に出た時は、絶対そこの名産品は食べた方がいいと思います。
それなりにお金出す価値はあると思う。




飯後、バスの時間まで写真撮影。



サハリンも完全に見える!
相当クリアに!
どれぐらいかと言えば、帰りのバスの中から、宗谷岬から利尻富士が見えたぐらい。
ここまではっきり見えるのは中々珍しいとの事。
いやぁ。これはツいてたなぁ!


ちなみに、サハリンと宗谷岬は僅か56キロしか離れていません。
台湾⇔与那国島の半分ぐらい。
凄く近くに見えます。





さっき食べてた店はぶっかけ丼の店。





朝には流れていなかった宗谷岬の歌。
なぜか流れています(笑)


長かった一日も過ぎ、バスで稚内へ。
1時間待った後、高速バスで札幌へ帰るのでした。




まあ、当然ながら翌日は昼まで寝ましたとも。


2011/04/30



あとがき

2日間にわたる宗谷旅行、完成です。
この2日目の寝坊は本気で焦りました(笑)
間に合ったからよかったけど。
それしても、最近写真が多いな。

今年の夏は沖縄の八重山諸島を訪れようと計画しています。
まあ、実行に移せるかは未定ですが、行けたら、綺麗な写真がたくさん撮れそうです。
それでは今回はこの辺で。



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