('10)古都奈良巡り






2010/03/01

前回の続きです。

首切り地蔵に着いた所で急に舗装道路が出現。
休憩所から、柳生方面に向かうか、若草山に向かうか、地獄谷に向かうかを選びます。
しかし、この日は雨が何時降るかわからず、時間も豊富にあったわけではなかったので、地獄谷方面に
行くのは諦め、春日山石窟仏を経由し、看板で見つけた鶯の滝経由で東大寺に行くことに決定。
しかし、その道のりは案外厳しいものだったのです(笑)

整備されていた道が再び山道に変わり、山道へ。



なんか、すっげー登りにくいんですが・・・。
この道が、春日山石窟仏へと続いてきた道なのですが、前日の雨もあって凄く歩きにくい。





この「春日山石窟仏」は東大寺大仏殿を作る時に切り出した岩の余りを彫って作られたものです。
1155年に作られたことはわかっていますが、作者は不明で東大寺大仏殿建造に係わった山伏が
制作したとも言われます。
全体では18体の石仏ですが、2つの洞窟にそれぞれ分かれて置かれ、一つは地蔵尊を、いま一つは
大日如来と阿弥陀如来を中心としたものとなっています。
こんな山奥からよく石材を切り出したもんだ。
まあそれを言うなら、ピラミッドとかもですが。
ちなみに、この石仏がある森は地獄谷国有林の中にあり、国有林の木は文化財の補修などに使われるそうです。
地獄谷国有林にはこの他に「地獄谷石窟仏」等、2種の石窟仏を見ることが出来るようです。

石窟仏を見た後は、春日山原始林を抜け、鶯の滝を見に行きます。
ちなみにこの春日山原始林、世界遺産であり、春日山奥山道路という一方通行の車道のみ入る事が出来ます。
一方通行といっても、歩行者は普通に逆走できますが。



徒歩10分ほどで写真の位置に到着。
道中、野生のイノシシなんかを発見。写真には写せなかったけどね。
ここから鶯の滝への分岐歩道があります。
道が完全に舗装されているのですが、下り坂続きで帰りが大変w
鶯の滝を見に行く前に、興福寺別院の歓喜天を見に行く事にしました。





無人寺じゃねえか!!
もう確実に何年も手入れされてません。
瓦落ちちゃってるし、水枯れてるし。
この歓喜天、一応日本最古の歓喜天だそうです。
夫婦和合、商売繁盛を祭り、太閤・豊臣秀吉に帰依した僧・弘海上人の位牌と千成瓢箪のある寺だそうです。

ぶっちゃけ、あんま見るとこもないので、さっさと退散。
そして、今度こそ本チャンに向かいます。
舗装道路が微妙に足場の悪くなった階段を下り、すぐに滝に到着。



おおー!あったあった。
冬明けすぐということで、今回は水量も多く、見ごたえがありました。
落差が10メートルということで、奈良県に在する滝の中では小さめ。
でも、すばらしかったです。

して、大変だったのがここから。
なんと昼飯の用意をしていなかったので(まさか山登りをするとは思っていなかった)、腹が減った
うえに、山道をほとんど休憩無しで来たので、そろそろ疲れてきた・・・。
しかし、山道で立ち止まっても誰も助けてくれないので、ひたすら歩きます(笑)
途中で公園内でもないのに鹿を見つけてみたり。



10時半に奈良駅に着いたというのに、下山できたのは3時。
どんだけ時間かかってんねん・・・。
とあるお店でぜんざい(500円)を食べ、やっと東大寺へ。



ぜんざいを食べてまったりしすぎたのもあって、ここに着いたのがなんと4時
とりあえず、手始めに東大寺法華堂に向かおうとすると・・・。
なんか、雨降ってきやがった!!くそぅ・・・。勘弁してくれ・・・。
ちなみに、その時の法華堂前の池の写真がこれ。
どうでもいいけど。



法華堂は写真集に載せたので、ここは四月堂をば・・・。



詳しいことは記述しませんが、東大寺法華堂は法華堂(三月堂)は国宝。
正堂(後方)が奈良時代作、礼堂(前方)が鎌倉時代作です。
正堂は仏像が安置され、礼堂は受付です(笑)
正堂内には法華堂諸尊(内12体が国宝、4体が重要文化財)、本尊の不空羂索観音(国宝)が安置されます。
天平時代に、不空羂索観音像、梵天像、帝釈天像、金剛力士像(阿・吽像)、四天王像(持国天、
増長天、広目天、多聞天)の9乾漆造、執金剛像(秘仏)、日光・月光菩薩像、吉祥天像、弁財天像
の5塑造、鎌倉時代に地蔵菩薩像、不動明王像の2木造仏が造られています。
当然撮影禁止なので、写真はありません。
しかし、高い拝観料を払ったかいはありました。
あのでかい像、芸術性は非常に素晴らしいです。

法華堂を後にし、今度は二月堂を訪れました。



しかし、ここは修二会初日で、まだ始まらないとのことで、後回しに。
まあ、結局後回しにしっぱなしで、行けなかったわけですが・・・。



二月堂を後にして、大仏殿に向かう際、アクシデント発生。
なんと、写真の石段の途中で雨で滑ってこけてしまいました・・・。
しかもバッチリ何人かに目撃されてしまったし・・・。

奈良公園に来たなら、鹿せんべいをシカにあげなきゃならんでしょう。
というわけで買ったのですが・・・。なんか、10年前より高くなってない?
けちくせぇ!



ちなみに、鹿せんべいをあげると、しばらくこんな感じでストーカーされます。
気をつけましょう??
まあ、ホントにたまに襲われますからね。




なんだかんだ言って、ようやく大仏殿に到着。
拝観料は・・・。500円・・・。割とリーズナブルだな。








すいません・・・。
資料無くしました・・・。
何も書くことがありません・・・。
でも何か書かんとなぁ。
大仏さんは凄かったです!以上!
と終わらせるのも何なので、この東大寺盧舎那大仏は
像高:14.98
頭部:5.41
目長:1.02
耳長:2.54
台座高:3.05
(単位は全てm)
の巨大像です。
このでかさには万人が圧倒されるでしょう。たぶん。恐らく。
また、大仏殿は度々の不遇により、何度も再建され、幅が創建当初の3分の2に縮小されていますが、
それでも木造建造物としては依然、世界最大を誇っています。
詳しくは写真集の説明をどうぞ!(なんてええ加減な・・・)
ちなみに、ここは唯一カメラの撮影が許可されています。
ありがてぇ。二重の意味でありがてぇ!!

そして帰り。
東大寺南大門を写します。
詳しい説明は写真集で見てください。
俺は編集疲れました。



ここでどうしようもない事態が。
デジカメの電池がねえ・・・。
どうせ画質悪いんだから、せめてバッテリーぐらい保てよ!!

公園で小さな春を発見。
やっぱ3月やなぁ。
吉野に梅でも見に行こうかな・・・?
ちなみに今、全国の梅や桜がウィルスに侵されて大変だそうで。



そばの池にあった建物。
ちなみにこれ、全く何かわかりません。
単なる公園のモニュメントか・・・?

さて。
これから最後のバッテリーを春日大社を撮って終わろうとした矢先・・・。
ハイ来ましたよ。まさかのバッテリー切れ。
これは山道でカメラ使いすぎた・・・!
というか、バッテリー少なすぎ!
これでは流石に意味がありません。
こうして武神は奈良を後にし、家へと帰ったのであります・・・。


あとがき

この奈良に行った3月1日は東大寺二月堂の修二会の初日で、ぜんざいを食べた店の人に教えてもらった
のですが、雨が降っていたし、デジカメのバッテリーが0になってしまったという事で、諦めて帰って
しまいました。
ホントは春日大社なども行きたかったんですが。
後一つお詫びが。
もはや文章を書くのが面倒になってきて、この後編は疎かになってしまいました。
すみません。
次回は同じく奈良県の川上村を訪れるつもりです。
お楽しみに!



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