('10)川上村水源探求?(奈良県)






2010/03/20

さて。いきなりだが、タイトルになぜ「?」がついているのか疑問に思う人も多いだろう。
ある滝巡り人は言う。
辺境地の滝を公共の交通機関で見に行く時は、必ずあらゆる事態を想定した予定をあらかじめ立てねばならないと。
今回はそれを痛感させられた旅になりました。

大学も無事合格し、引っ越し準備などもしなければならない所、「滝見に行きてぇー!!」という
心の叫びに安直に従い、3/20、3/21、3/22の3日連続で日帰り旅行をすることに。
使うのは「近鉄週末3Dayフリーパス」。
これは、土日を含む3日連続の間、近鉄全線の乗降が自由になるという、夢の様なアイテム。
価格は4000円。
俺でも手が届くということで、近鉄で行ける滝のある場所、すなわち、奈良県川上村を1日目の
ターゲットに選んだというわけなのです。

久々に早起きして、大和上市駅に着くこと10時20分。
その前に驚いたことが一つ。
近鉄吉野線って単線かよ!!





流石にこれだけ時間が空くと、やる事がなくて困るんですが・・・。
仕方ないから(?)吉野川を一枚。



さらに空いた時間をバス停の待合室で潰していると・・・。



なんと、川上村まで300円で行ける券ではあるまいか!
通常、役場まで片道950円もかかるのに、300円とは!
これは儲けもんです。
ちなみにこの券。平成22年4月1日付で使えなくなります。
もし、期限までにここを見た人がいたら、是非川上村に行ってみましょう。

そして、バスが到着し、35分ほどかけて湯盛温泉杉の湯に到着。



最初、俺が立てたプランは
不洞窟見る→昼飯食う→琵琶の滝見る→余力があれば御船の滝見る
でした。
この時の俺のステータスをこう表してみましょう。



しかし!!
バスを降りた瞬間に既に俺の今回の旅は終わっていたのです。
ちゃんと調べていなかったせいで、乗り換えなければならないことがわからず、あらぬ方向に歩き
だしてしまったのです。
実はその乗り換えバスは日に2本しか走っていなく、10時台と16時台に一回づつだけ。
そして、俺が乗ってきたバスが唯一の接続でした。
つまり、乗り換えなかった時点でアウト。
そんな事とも知らず、真反対に歩きだします。



村役場さえ開いていれば、そんな事無かったかもしれないけど、そんなのは後の祭り。

反対に歩きだして5分。
室町時代の南朝最後の古戦場を発見。ついでに首塚も。



さらに歩いているとこんな光景が・・・。



ここは斜面の一部を写したものです。
さすが水源地。
こんなとこでも流れてるよ。

そして、不洞窟12キロという看板発見。
ここに来てようやく自分が逆走してた事に気付いたのですが、仕方ないので、予定変更で蜻蛉の滝を
見に行く事にしました。
しかし、この選択は大いに間違い。引き返して歩いた方が絶対良かった・・・。

役場から歩く事約1時間。
大滝という所に着きました。



ここには「土倉式造林法」を確立した吉野林業の父・土倉庄三郎の銅像があり、旧土倉邸跡地に建て
置かれています。
さらに、川の対岸の鎧掛岩には土倉庄三郎の功績をたたえた文字が刻まれています。



さらに徒歩15分。
西河に到着。



ちなみに、俺ゲージはこんなもん。



写真の位置から徒歩5分ほどで蜻蛉の滝の入口に到着。
なにやら公園としてきちんと整備されちゃってます。



入口の階段はこんな感じ。




階段登ってすぐに神社みたいなのを発見。
旅の無事を願っておきました(笑)

そして、蜻蛉の滝目指して歩いたのはいいのですが・・・。
すぐにあった(笑)




でかっ!
箕面の滝30mに対し、こちらは落差50m。
自分で見に行った中で最大の滝です。
蜻蛉の滝は多段滝で、上部もカウントするなら3段。
残念ながら、普段から滝壺からの観賞は不可能で、唯一下から見れる足場も工事中。
ちょっと間が悪すぎるだろ・・・。
この滝には雄略天皇に関する伝説が残っています。
詳しくは写真集へ・・・!
今回も投げやりだって?編集者が精神的に参ってるんです。勘弁してください・・・。

ついでに聖天岩屋なるものも見てきました。



白蛇窟とも呼ばれ、問口2.5m、高さ3.3m、奥行き7.7mの洞窟です。
奥に神明造の祠に天竜天大神を祭っています。
役の行者が大峯山の開山前にこの岩窟で修業し、弁財天、不動明王と窟の神の助けで青根ヶ峰から
山上ヶ岳への開山を果たしたと伝えられています。
しかし、ここまでに来るのに大して時間は使わないのですが、道が全く整備されておらず、手すりも
傾き、さらには道が崩れているなど、非常に行きにくいうえに、夏にはマムシ等も出現するので、行く事
はあまりお勧めできません。
規模はかなり小さいのですぐに戻りました。

そして1時間ほども滝を見て癒された俺のゲージ。



ここから川上村役場前に帰ることにしました。

大滝ダムまでは徒歩で行き、そこからバスに乗りました。
バスを待ってる途中、大滝ダム前の警備員さんと話しこみましたw
その警備員さんの話によると、30年ぐらい前は蜻蛉の滝は滝壺から見れたとか。
俺も見たかったわ。
バスが20分も遅れたのでかなり長い間話しこみ、結局村役場に着いたのは2時過ぎ。
ここで不動窟方面へは1日に2本しか出ていない事が発覚。
仕方なしに歩いたのはいいのですが・・・。



3時ごろの状態。

しかし、現実というものは厳しいものです。
琵琶の滝への登山道へ着いたところで(3時半)終バスのタイムリミットが迫り、見に行くのを断念。
今回の旅はこんなありえない形で幕を閉じたのです・・・。
最終的には気力が0に・・・!



最後に悪あがきの2枚。琵琶の滝への入り口前での撮影。
村役場前から延々とこんな風景が続いていました。



あとがき

あとがきなのに今回はあとがきから書いてます。武神です。
あー、マジでありえねえ。
この企画始めて以来の大失態です。
免許取ってからもう一度この地に臨むつもりです。
ちなみに、このページ書いてる時、外は暴風雨。
別にこんな事してなくても寝れない・・・。(執筆時間は深夜)
そういやこのページ、3回連続で滝が出てますよね?
それも次回で途切れます。
次回は飛鳥の事を書きますよ。お楽しみに。



▲Goto PageTop